空気を読まない。

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映画「アルキメデスの大戦」ネタバレあり感想&評価

アルキメデスの大戦

 

まえがき

まずは先週、ブログをお休みした件について。

実はわたくし、海外に行っておりました!

その関係で更新することができませんでした。申し訳ありません。

 

いやー、今年も夏の季節がやってきましたねー。

みなさん夏を感じさせるものといったら何が最初に思い浮かぶでしょうか?

 

海、かき氷、休み、花火、ひまわり、スイカ割り、冷やし中華、甲子園、むぎ茶、祭りetc…

 

まぁ人それぞれだと思いますが、僕は「戦争映画」が思い浮かびます。

 

8月には原爆の日や終戦の日があったりと、夏は戦争という過去の過ちを思い返し、追悼したり、未来を担う子供達へ伝承したり、子供達が戦争について学んだりと、何かと戦争というワードに触れるのが多くなる季節なのかなと。

 

そして戦争に関する行事が多いからなのか、夏は必ずと言っていいほど第二次世界大戦関連の映画が公開されます。

 

邦画で記憶に新しいのは永遠の0、終戦のエンペラー、日本でいちばん長い日(2015年)あたりですかね。

 

実はどれも劇場で観たっていうねw

 

どれもそこそこ良かった記憶があるっちゃあるし、無いっちゃないし、、、

だって当時は子供でしたからねー、ただのガキでしたから。

 

でも歴史だけは当時から自信あったので、内容は理解できてたと思います。

 

そして今回のアルキメデスの大戦。

監督は山崎貴。

 

まず言いたいのが、山崎貴監督!あなた映画つくりすぎ!!

 

だって来月、というか来週はドラゴンクエストで、年末にはルパン三世もやるんでしょう?

 

スゴイ、、映画の出来どうこうの前にまず凄い。

 

で、そんな怒涛の公開ラッシュの第1弾となるのが今作です。

 

あの大ヒット映画永遠の0を手がけた監督ですから、製作発表時には一定の期待はしていたんですが、、その後公開された予告がね、ちょっと違うなと。

 

直感でなんか面白くなさそうだなと感じました。

 

なので期待値はかなり低め。

 

でも迫力満点の戦闘シーンはありそうなのでそこだけは期待しています。

あとは期待値0で。

 

それでは前書き長くなりましたが、早速鑑賞してまいりました!!

 

基本情報

イントロダクション

第二次世界大戦を数学者の視点で描く、かつてない漫画『アルキメデスの大戦』が待望の映画化。原作は『ドラゴン桜』『インベスターZ』などユニークな発想と独自のテーマ性で時代に斬りこんできた稀代のストーリーテラー・三田紀房。物語の軸は、史上最大にして悲劇の運命を辿った[戦艦大和]―その建造を巡る頭脳戦。圧巻のVFXで大和の雄姿をスクリーンに甦らせるのは、興行収入87.6億円を記録した『永遠の0』をはじめ『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『DESTINY 鎌倉ものがたり』など数々のヒット作を手掛けてきた映画監督・山崎貴。主人公の天才数学者・櫂直を演じるのは、演技力が高く評価され、2017年度日本アカデミー賞・毎日映画コンクール・報知映画賞・日刊スポーツ映画大賞で最優秀主演男優賞四冠に輝いた、菅田将暉。櫂を使って大和の建造を阻止しようとする海軍少将・山本五十六には、舘ひろし。さらに、柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯といった演技派が揃い踏み。この夏必見のエンタテインメント映画『アルキメデスの大戦』は、いよいよ7月26日(金)公開。

(HPより抜粋)

 

あらすじ

1933年(昭和8年)。欧米列強との対立を深め、軍拡路線を歩み始めた日本。海軍省は、世界最大の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていた。だが省内は決して一枚岩ではなく、この計画に反対する者も。「今後の海戦は航空機が主流」という自論を持つ海軍少将・山本五十六は、巨大戦艦の建造がいかに国家予算の無駄遣いか、独自に見積もりを算出して明白にしようと考えていた。しかし戦艦に関する一切の情報は、建造推進派の者たちが秘匿している。必要なのは、軍部の息がかかっていない協力者…。山本が目を付けたのは、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。ところがこの櫂という男は、数学を偏愛し、大の軍隊嫌いという一筋縄ではいかない変わり者だった。頑なに協力を拒む櫂に、山本は衝撃の一言を叩きつける。「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」…この言葉に意を決した櫂は、帝国海軍という巨大な権力の中枢に、たったひとりで飛び込んでいく。天才数学者VS海軍、かつてない頭脳戦が始まった。同調圧力と妨害工作のなか、巨大戦艦の秘密に迫る櫂。その艦の名は、【大和】…。

(HPより抜粋)

 

予告編


映画『アルキメデスの大戦』TVCMドラマ篇

(youtubeより)

 

キャスト

菅田将暉       櫂直

柄本佑           田中正二郎

浜辺美波       尾崎鏡子

笑福亭鶴瓶   大里清

小林克也       大角岑生

小日向文世   宇野積造

國村隼          長野修身  

橋爪功          嶋田繁太郎

田中泯          平山忠道

舘ひろし      山本五十六

 

スタッフ

監督                                  山崎貴

原作                                  三田紀房

脚本                                  山崎貴

製作                                  市川南

エグゼクティブプロデューサー

                                         阿部秀司  山内章弘

プロデューサー                佐藤善宏  守屋圭一郎

ラインプロデューサー     阿部豪

撮影                                  柴崎幸三

照明                                  上田なりゆき

録音                                  藤本賢一

美術                                  上條安里

装飾                                  龍田哲児

VFX                                  山崎貴

VFXディレクター             渋谷紀世子

衣装                                 水島愛子

ヘアメイク                       宮内三千代

編集                                 宮島竜治

音楽                                 佐藤直紀

カラーグレーター           齋藤精二

音響効果                          岡瀬晶彦

特機                                 奥田悟

キャスティング               梅本竜矢

スクリプター                  阿保知香子

助監督                             安達耕平

制作担当                         櫻井紘史

プロダクション統括        佐藤毅

 

僕、戦争映画ってあんまり1人で見に行きたくないんですよね。

理由は単純で、

戦争映画って客層が8割方年配の方なんですよ、僕が知る限り。

つまりほぼ毎回、僕がそのスクリーン内で一番若い客になるんですよね。

そうなると、なんか、、自分だけ変に浮いてる感じがして嫌なんですよ。

っていうだけですw

僕そういうところ気にしちゃうタイプなんです。

 

でも年配の方って本当にマナーが良い方がほとんどなので、映画に集中して観れるっていう点ではとても助かっています。

 

今回は堂々と見るぞー!(謎の決意表明w)

 

ここからがアルキメデスの大戦の感想です。

ネタバレが含まれているので、ネタバレを避けたい方は鑑賞後にお読みください。

 

感想

まずはtwitterの短評から!

 

ざっくりとあらすじを。

戦艦大和とアメリカ空軍の戦闘シーンから物語は始まります。

 

無残にも攻撃に耐えきれず沈んでいく最強の戦艦大和。

ここでは兵士達が血みどろになってるのも映されたりと、結構グロいです。

 

そして完全に大和が沈没したところでオープニング。

 

この時日本がいかにして国際的に孤立状態に陥ったのか、軽い説明があります。

 

そして舞台は太平洋戦争以前の日本海軍の本拠地。

 

そこでは新たな戦力として空母を造るか、戦艦を造るかで激しい議論が繰り広げられています。

 

しかし、平山造船中将が設計したという戦艦の模型が登場すると、徐々に戦艦派に傾いていく海軍大臣。

 

それに待ったをかける空母派・永野中将、山本少将。

 

結局議論は持ち越しになったものの、戦艦派が優勢のまま。

 

何か打開策を見つけようと料亭へ行くとそこには芸者を独り占めする若者が。

 

その男は異常に計算が早く、かつ変人でもある湯◯教授的な人でした。

 

しかしその男を見て、平山案の戦艦はそのデカさの割に費用が安すぎると気づいた山本少将。

 

少将は平山案のデータ偽装を暴くために計算力が高い元帝大の、料亭にいたあの男を呼びます 。

 

その男の名は櫂直。かつて尾崎財閥の令嬢、尾崎鏡子と恋仲であることがバレて帝大を退学させられていました。

 

山本少将は彼を少佐として迎え入れ、早速平山案の試算をすることになったのですが、

 

軍紀、軍紀と必要なデータは全部機密で、一つも見ることができませんでした。

しかも最終決定会議まであとたったの2週間。

しかし櫂少佐は諦めませんでした。

 

港に停泊していた戦艦に乗り込み、その戦艦を隅から隅まで測りました。

櫂曰く、この戦艦を1.3倍にすれば平山案の戦艦と同じになるとのこと。

 

つまりこの戦艦の詳しいデータがわかれば、平山案の戦艦のデータもわかるということ。

 

最初は櫂に非協力的だった田中少尉も櫂少佐の熱意に惹かれ、徐々に協力的になっていきます。

 

無事、戦艦を計測し終えた2人は海軍本部に戻り、早速計測データをもとに平山案の戦艦の設計図を書き出す作業を始めます。

 

戦艦派からさまざまな妨害がされますが、櫂は徹夜で設計図を完成させました。

 

しかし、戦艦の製造費の内訳を知るには、どうしても軍紀の価格表がいると言う櫂。

田中少尉は実際に戦艦を製造する民間企業の下請けなら軍紀に触れることなく価格表を手に入れることができるかもしれないと言います。

早速数々の民間企業に直談判しに行きますが、戦艦派からの圧力がかかっているのか、拒絶されてしまいます。

もう万事休すか、と思ったその時、

櫂と恋仲の令嬢、尾崎鏡子から、昔尾崎財閥にいた人で、経営方針に反対してクビになり、今は大阪で造船会社を経営している人を知っているとの有力な情報が。

 

その情報を頼りに、櫂と田中少尉は大阪の造船会社の社長に会うため大阪へ向かいます。

 

しかし、やはり海軍からの圧力を恐れて価格表を見ることを拒絶されてしまいます。

とはいえ、もう後がない櫂と田中少尉は何度も何度も頭を下げ、社長に頼み込みます。

 

でも最終会議までのタイムリミットが刻々と近づいてきます。

もうダメか、そう思った時。

 

鏡子が現れます。どうやらいてもたってもいられずに大阪へ飛んできたとのこと。

 

鏡子の必死の説得により、ついに話を聞いてもらえることに。

櫂の熱意とその天才的な計算力に圧倒された社長は櫂たちに協力することを決意します。

 

しかし!東京から連絡があり、会議が明日に前倒しされたことが発覚します!

 

会議まであと14時間、しかもあと1時間で夜行列車に乗らなければならない、、

いくら櫂でもこんな膨大な価格表を1時間で計算することはできない、、

 

とその時、櫂が何かをひらめきます。

 

果たしてそれは何なのか?

果たして会議までに平山案のデータ偽装を解明することができるのか?

 

とここまでがクライマックス前あたりまでのあらすじです。

 

池井戸作品的な逆転劇。

まずは短評にもある通り、期待値を上回る良作でした!

 

 冒頭の戦闘シーンでの大迫力の映像に、ここまでやるか!すげぇな、と思ったら今度は池井戸作品のような会議での駆け引き、そして逆転に次ぐ逆転!

 

そうです、つまり、ほぼまんま「七つの会議」なんです!!w

 

いやー、ここまで戦争映画っぽくない映画だとは思いませんでしたよ。

 

知らない方のために説明しておくと、七つの会議はざっくりいうと企業犯罪映画です。

データ偽造を隠蔽した企業に、ある社員が隠蔽工作を暴くため奮闘するが、、クライマックスにかけての逆転に次ぐ逆転で池井戸作品ファンとしてかなり興奮した記憶があります。

 

今作もそんな感じ。

対米戦争を止めるために建造費用が安すぎる戦艦の見積もり額詐称疑惑を暴くため奮闘するが、、逆転に次ぐ逆転で、、といった流れ。

 

ね、同じでしょう。

 

で、その逆転っていうのは今作では、

櫂が会議で平山案のデータ偽装を暴露→

平山造船中将は開き直って言い訳→

その言い訳に海軍大臣含め全員が反論できず、、戦艦を造ることで決定されてしまう→

しかし櫂が戦艦の決定的な欠陥に気づく→

平山造船中将は設計者として、欠陥がある限りこの案を採用されてしまってはダメだと言い、案を取り下げる→

結局空母がつくられることになったが、その後櫂が平山造船中将のもとを訪れる→

平山造船中将から、戦艦を造るまいが、空母を造るまいが、どのみち対米戦争に突入する。その時に戦争の負け方を知らない日本が敗戦したら、日本は消滅してしまう。日本国民の戦意をなくさせるために、この日本の象徴ともいえる戦艦が必要なのだ。戦艦が沈没した時、日本国民は絶望に落とされ、戦意をなくさせることで、日本を存続させるのだ。ということを言われ、戸惑う櫂→

その結果、櫂が平山案の戦艦の欠陥が直された設計図を平山に渡し、空母ではなく戦艦が作られることになった。

 

という衝撃ともいえる展開です。

 

僕も結構衝撃を受けましたし、何よりこういう系の、つまり池井戸作品系の展開になるとは思ってもいなかったので、いい意味で期待を裏切られました。

 

池井戸作品と似ているのはストーリーだけじゃなくて、明らかにコイツ悪役だなぁ。って直感でわかっちゃうくらい演技がはっきりしてるんですよ。

もっともそれが顕著に表れていたのが、、

 この男!!

 

すんません、、劇中の写真は見つかりませんでした、、

 

この高任って人がねー、まぁねちねち妨害してくるくせに論破されると急に雑魚キャラになるっていう典型的な悪役なんですよ。

半沢でいうところの小木曽。わかんねぇかw

 

つまり何が言いたいかというと、戦争映画を、日本人が大~好きな勧善懲悪な作風に仕上げたことで、話がすごいわかりやすくなっているんですよ。

まあここまでやるならもっと大げさにやっても良かったとは思いましたがw

 

バディムービー的要素も。

そうそう、今作にはバディムービー的な要素もあるんですよ。

そのバディとは、櫂少佐と田中少尉。

山本少将に命じられ田中少尉は櫂少佐の付き人になります。

 

田中少尉は、先ほども書いた通り最初は櫂のことを愛国心がない数学オタクの変人としか思ってなかったものの、櫂の懸命さを目の当たりにし、徐々に櫂に協力的になっていきます。タイムリミットまでもう時間がない!となったときにはそのコンビ力を発揮してどうにか会議までに計算を間に合わせたり、戦艦の計測が一人では終わらなかった、、、と櫂が嘆くと、実は歩幅で計測してました、と少尉が手帳を渡したりと、バディムービーのようなシーンがけっこうありました。

 

また、バディムービーならではのコミカルさも。

海軍の上下関係を全く知らない櫂が平山造船中将に敬礼せずに素通りしようとして田中少尉が慌てるシーン、

部下に対して敬語を使う櫂に対して敬語を使わないでください、と田中少尉が毎度テンポよく注意するシーン、

港に停泊する戦艦を眺めて、アレに乗船したいと無茶を言う櫂に対して田中少尉は許可証がないと乗れないしそもそも急すぎると言うものの、結局乗れるとなったときに、ほら乗れたじゃないかと自慢げに櫂が言うシーン

などなど、コレ戦争映画なのか?って思うほど割とコミカルな映画でもありました。

 

最後に

ここまで触れてきませんでしたが、キャストも豪華でしたねー。

特に菅田将暉は演技が抜群にうまかった。

あそこまで完璧に変人を演じられるとは、すごすぎます、、。

 

今作は本当に戦争映画によくある堅苦しさ、小難しさをあまり感じませんでした。

でも戦争映画らしい大迫力の戦闘シーン、平和に対するメッセージ性もしっかりあるので、戦争映画だからと今まで見てこなかった方も、これを機に一度鑑賞して、楽しみつつ、戦争について、平和について、これから日本がどうあるべきかについて、考えてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

評価 ☆☆☆☆☆☆★★★★6/10