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映画「ダンスウィズミー」ネタバレあり感想&評価

ダンスウィズミー

 

まえがき

どうも、大のミュージカル映画好きのbokuteです。

 

今回は「ダンスウィズミー」の感想記事を書いていきます!

 

まず、僕は今作の監督、矢口史靖さんが監督した作品「ハッピーフライト」が本当に大好きで

もう10回くらいは見ました。

 

昔、幼い頃この映画を観て、パイロットになりたい!と本気で思ったことがあります。まあ今でもやってみたい職業の一つです。

航空業界の裏側やそこで働く人々の葛藤や日常をコミカルなタッチで描いた本作は、誰にでもオススメできる作品であるとともに、航空業界についてまだ何も知らなかった当時の僕にとっては学ぶことも多く、新鮮な映画でした。

航空業界に入りたいと思っている方はこの映画を見ることをオススメします。あ、キムタクの「GoodLuck」というドラマも併せてみて欲しいです。

 

はい、そんな身の上話はひとまず置いておいて、今作は非常に期待しているとともに、非常に不安でもあります。

なぜならミュージカル映画そのもののハードルが高いですし、それが日本語なら尚更です。

ミュージカル映画はまず曲がキャッチーで、かつストーリーの中でも重要な立ち位置でなければなりません。そして曲を歌いだすタイミングが自然なものでなくてはなりません。また、ミュージカル映画はストーリーが薄っぺらくなりがちです。

 

そういった点すべてをクリアするのは、かなり難しいです。でも、クリアできた作品は間違いなく傑作です。

最近で言えばララランド、グレイテストショーマンなどです。どちらも絶賛されてますよね。僕も不朽の傑作だと思っています。

特にグレイテストショーマンは、すでに30回以上観ました。

 

さすがにグレイテストショーマン級の作品であってほしいとまでは望みませんが、ミュージカル映画として自然な出来であってほしいです。

 

で、今回も公開日に鑑賞するわけなのですが、午前中の個人的な用事と夜の「イソップの思うツボ」の初日舞台挨拶の間に今作を鑑賞して記事書かないといけないので、文量少なめになるかもしれませんが、そこはご容赦ください。

 

それでは早速鑑賞してまいりました!

 

基本情報

イントロダクション

「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖が監督・脚本を手がけたミュージカルコメディ。

「グッモーエビアン!」の三吉彩花が主演を務め、ミュージカルシーンの全ての歌とダンスを吹き替えなしで演じる。共演には、お笑い芸人のやしろ優、シンガーソングライターでモデルのchay、「怒り」の三浦貴大、「銀魂」のムロツヨシ、ベテラン俳優の宝田明ら個性豊かなキャストが集結。

(映画.comより抜粋)

 

あらすじ

一流商社で働く勝ち組OLで、幼いころの苦い思い出からミュージカルを毛嫌いする鈴木静香は、ある日、姪っ子と訪れた遊園地で怪しげな催眠術師のショーを見学し、そこで「曲が流れると歌って踊らずにいられない」という“ミュージカルスターの催眠術”にかかってしまう。その日から、静香は街中に流れるちょっとしたメロディや携帯の着信音など、あらゆる音楽に反応するように。術を解いてもらおうと再び催眠術師のもとを訪れた静香だったが、そこは既にもぬけの殻。困り果てた彼女は、催眠術師の助手をしていた千絵とともに、催眠術師の行方を捜すが……。

(映画.comより抜粋)

 

予告編


映画『ダンスウィズミー』本予告【HD】2019年8月16日(金)公開

(youtubeより)

 

キャスト

三吉彩花    

鈴木静香役

 

やしろ優    

斎藤千絵役

 

chay            

山本洋子役

 

三浦貴大    

村上涼介役

 

ムロツヨシ  

渡辺義雄役

 

宝田明        

マーチン上田役

(映画.comより抜粋)

 

スタッフ

監督

矢口史靖

 

原作

矢口史靖

 

脚本

矢口史靖

 

製作

高橋雅美

池田宏之

吉崎圭一

朝妻一郎

有馬一昭

森田圭

太田和宏

杉田成道

飯田雅裕

中谷建

板東浩二

三宅容介

小形雄二

 

エグゼクティブプロデューサー  

桝井省志

 

プロデューサー    

関口大輔

土本貴生

 

アソシエイトプロデューサー    

楠千亜紀

堀川慎太郎

 

脚本協力  

矢口純子

 

撮影

谷口和寛

 

照明

森紀博

 

録音

郡弘道

 

美術

磯田典宏

 

装飾

前田亮

 

編集

宮島竜治

 

音響効果  

岡瀬晶彦

 

音楽ディレクター  

浅梨なおこ

石塚信孝

 

音楽      

Gentle Forest Jazz Band

野村卓史

 

振付      

Q-TARO EBATO 

 

助監督  

井上雄介

 

キャスティング  

吉川威史

 

製作担当  

山岸秀起

 

プロデューサー補  

七字幸久

 

アシスタントプロデューサー  

前村祐子

鎌倉希

 

タイトルデザイン  

赤松陽構造

(映画.comより抜粋)

 

ここからが「ダンスウィズミー」の感想です。

ネタバレを含むので、できれば鑑賞後にお読みください。

 

感想

まずはTwitterの短評から!

 

 

歌はキャッチーだけど…

勝ち組OLで過去の苦い経験からミュージカルを嫌っている主人公鈴木静香が、「音楽を聴くと踊らずにはいられない」催眠を解くために催眠術師マーチン上田を探す過程で、「自分らしく」生きることって何だろう?という問いに対して答えを見つけ出していくまでが描かれた、ミュージカル映画というよりかはロードムービー的な、ちょっぴり心が温まるそんな作品に仕上がっておりました!!

 

率直なな感想を言わせてもらうと、良い所より悪い所の方が目立ってしまっていました。

というか肩透かしをくらってしまった場面が多かったです。

 

そもそも、この映画はミュージカル映画と言えるのでしょうか?

ミュージカル映画ではふつう歌には、登場人物の気持ちが反映されます。暗い気持ちだったら暗いトーンの歌、明るい気持ちだったらハイテンションな歌などです。

でも今作は「音楽が流れると踊り出す」というだけで、登場人物の気持ちは反映されません。ただ歌って踊っているだけ。

まあ別にミュージカル映画好きじゃない人にとっては良いのかもしれません。でも自称ミュージカル映画好きの僕にとってはこれは受け入れられませんでした。今作最大の見どころであるミュージカルに関しては、まったく魅了されませんでした。

 

とはいえ、歌自体はキャッチーではありました。

特に「狙いうち」、「Happy Valley」、「タイムマシンにおねがい」はなかなか良かったです。

また、これらの歌はオリジナルですからね。曲作りには相当な労力をかけたんだろうなぁ。

でもねー、見せ方がダメです。ミュージカルシーンの見せ方が下手すぎます。これだけに限定していうとミュージカル映画史上最悪かも。まあミュージカル映画全部見てるわけじゃないので断言はできませんが。

とはいえ、ミュージカルシーン全部がダメだったわけではなく、一部良かったシーンもあったので、1つずつ解説してこうと思います。

 

まずは「Act Show」。マーチン上田に催眠術をかけられ、「音楽がかかると歌って踊らずにはいられない」体になってしまった静香は出勤時にイヤホンで音楽を聴きながら踊り始めます。

ここでの見せ方はなかなか上手かったです。

どう上手いのか。分かりやすく例えると、「アベンジャーズエンドゲーム 」で2014年にタイムスリップしたローディとネビュラが、クイルがcome and get your loveを聴きながら踊る「ガーディアンズオブギャラクシー」の名シーンをディスって笑いを誘うシーン。

たしかに第三者から見れば音楽聴きなぎら踊る人は変人にしか見えないですよねw

で、それと同じようなシーンが本作にもあって、今回は清掃業者の視点から静香が踊っているシーンを見せられるんですけど、そこは観客みんな笑ってましたね。これは中々上手い見せ方だなと思いました。

 

続いて「Happy Valley」。静香が勤める会社のオフィスで音楽が流れ、静香が踊ってしまうというシーン。

これも良かったですね。というかこのシーンが本作で最も盛り上がる場面です。

部長が歌うのは予想外すぎて笑ったw

最もミュージカルらしいミュージカルシーンでしたね。大勢の人が歌って踊る。それを見たときに生まれる爽快感がミュージカル映画の一つの醍醐味ともいえます。

このテンションを保ったまま物語が進むのかぁと期待したんですけどねー。

 

続いてはイケメン社員の村上に食事に誘われて高級レストランに行った静香が踊り始めてしまうところで流れる曲、「狙いうち」。

ここで静香は、テーブルクロス引いたり、シャンデリアにぶら下がったりするんですが、こんなのどう考えても見てる側からしたら不快です。

物語を進める上でこれをする必要があったのは十分理解してますが、さすがにシャンデリアにぶら下がるのは見せ方として如何なものかと。

そもそもレストランなんて狭い場所でミュージカルシーンぶっこんでくるというその時点で、踊りに制約が生まれてしまっています。

このシーンはちょっと受け入れがたいものでした。

 

そして静香とマーチン上田の元助手、斎藤千絵が新潟に行く道中で地元ヤクザに絡まれ、ヤクザ同士がダンスバトルをすることになったときに流れる「Hold Up」。

すいません、この曲というかこのシーンはマジで意味不明です。このシーンいらないでしょ。

踊りと曲が合ってないし。そもそもこのシーンでの踊りの振り付けが下手くそすぎる。動きが不自然だし、躍動感ゼロ。

てかこの曲だけジャンル違うからその時点で不自然なんだよねぇ。

 

その他にも、「タイムマシンにおねがい」や「Tonight」といった曲が流れますが、どのミュージカルシーンも微妙で気持ち的にノレませんでした。

 

ストーリーが中途半端。

中途半端、というより今作は不必要なシーンはあるのに説明不足なシーンもあるというバランスが悪い作品になってしまっています。

先ほども書いた通り、ヤクザに絡まれる下りは不必要ですし、静香と千絵の乗っていた車が奪われるという下りも不必要、なんならマーチン上田の借金を取り立てようとする三人組も不必要です。

 

そして今作はオチが説明不足すぎます。

マーチン上田は催眠術師としての自信は取り戻しましたが、彼の借金は結局どうなったのでしょう?自信を取り戻して再びテレビで話題になり借金を返した、というような描写があった方が良かったと思います。

また、静香が、密かに想いを寄せていたイケメン社員の村上をあんな風にあっさりふってしまうというのにも違和感を覚えました。

 

そして、お金はどうなったんでしょう?

静香はレストランに1億円?くらいの弁償をしなければなりません。自宅の家具を売ったところでそこまでのお金は手に入るはずがない。どう考えても弁償しきれてません。さらに静香は会社を辞めています。安定した収入が得られるとは思えません。

 

静香が自分らしく生きようと新しい人生を歩みだすというラスト自体は悪くないと思います。でも説明不足なことが多すぎる。ハッピーエンドであるかのような見せかけているだけで、ハッピーなのは静香と千絵だけなのではないでしょうか?

静香の新たな旅立ちを素直に祝福できない自分がいました。

 

最後に

やはり文量少なめになってしまいました。申し訳ありません。

 

一点、僕が今作を見るにあたって失敗したことがあります。

それは今作をミュージカル映画と考えて見てしまったということです。プロモーションではミュージカル映画であることを強調してますが、今作はミュージカル映画というよりあくまでロードムービーです。

これは劇中で静香が指摘していた部分ではあるんですが、ミュージカル映画ってのは登場人物が何らかの拍子で音楽がかかってから歌い出すわけではなく、台詞の中で急に歌い出したりします。そういうものなんです。

 

でも今作はそうじゃない。静香が「音楽がかかったら歌って踊るという催眠」にかけられているという設定があります。だから見ていても不自然じゃない。合理性がある。

そうすることによってミュージカル映画が嫌いな人にとっては非常に見やすい作品になってはいます。でも僕みたいなミュージカル映画好きにとっては今作をミュージカル映画として認めたくないです。

なので、今作をミュージカル映画好きだから見に行く!みたいな動機で観に行くと、肩透かしを食らってしまうかもしれません。少なくとも僕はそうでした。

 

あと、矢口監督作品である割には、意外にも笑えるシーンが少なかったように思えます。心が温まる作品ではあったんですけど、果たしてコメディミュージカルと言えるほどのコメディ要素があったかについては疑問符がつきます。

 

あ、そうそう、それと最後に、先ほど今作のミュージカルは合理性があると言いましたが、ミュージカルシーンを合理的なモノにしてるのに、一方で催眠術という非合理的な題材を扱ってしまっているという所にも、違和感を感じました。

 

なんか話がバラバラになっちゃってごめんなさい。

時間ないもんでwこれも移動中に書いてますw

ともかく!僕はあまり好みな作品ではありませんでしたが、僕みたいな弱小映画ブロガーの意見を鵜呑みにせず、本作が気になるのであれば是非とも見ていただきたいです。

矢口監督には、次作はもっと予算をかけてミュージカル映画を撮って欲しいです。

 

それでは今回はここまで!

お読みいただきありがとうございました!!

 

 

評価 ☆☆☆☆★★★★★★4/10