フォードvsフェラーリ
第92回アカデミー賞編集賞、音響編集賞受賞!!
まえがき
どうも、グレイテストショーマンのサントラをほぼ毎日欠かさず聴いてるbokuteです。
今回は「フォードvsフェラーリ」の感想記事を書いていきます!
さてさて、実は僕、今作を第32回東京国際映画祭で11月にお先に鑑賞してまいりました。詳しくは来週公開予定の「ジョジョラビット」の記事のまえがきにて話してあるので、そちらをご覧ください。
それにしても今作、めっちゃ楽しそうではありませんか!!!
楽しそう、、とにかく楽しそう、、ww
フォードとフェラーリがル・マン24時間レースで大勝負するんですよ?マット・デイモンとクリスチャン・ベールですよ?絶対、絶対楽しいでしょ!!
興奮を隠しきれませんね、色んな意味でヤバイです。しかも批評家からも高評価で、クリスチャン・ベールの演技が特に素晴らしいとか。まあクリスチャン・ベールの演技は毎度素晴らしいんですけどねw
でも長いですよねー。153分でしたっけ?ちょっと長いなぁwとはいえ膀胱を気にする暇もない白熱のレースを見せてくれそうなので大した問題じゃないですw
そうそう、僕は今作のネタバレになりそうだなあって思ってまだ観てないんですが、ツイッターで仲良くさせていただいてるブンブンさん(チェ・ブンブンのティーマ管理人)のツイートによると、Amazonプライムにある「24時間戦争」というル・マンのフォードとフェラーリの競争を描いたドキュメンタリーを観ておくと今作の予習にもなると思われるので是非。
あ、「24時間戦争」のレビューもブンブンさんは書いておられるのでそちらも是非ご覧ください。
てかさっき言い忘れたけど、クリスチャン・ベールまた役作りで痩せてきましたよね。アカデミー賞狙ってるのかなあ?w演技だけじゃなくて、作品そのものもアカデミー賞十分狙えると、予告見た限りではそう思いましたがどうなんでしょう?
少なくとも、注目度は日本でもかなりあると思います。東京国際映画祭でもチケット販売開始してすぐ売り切れましたし。
そういや、僕座席けっこう後ろの方なんですよね。見えるかなあ?最近目悪くなってきてるんですよねw
ま、目悪くなってること忘れて目見開いてしまうほどの白熱した映画だと信じて、早速鑑賞してまいりました!!
基本情報
イントロダクション
マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。
エンジニアのシェルビーをデイモン、レーサーのマイルズをベールがそれぞれ演じる。監督は「LOGAN ローガン」「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のジェームズ・マンゴールド。
(映画.comより抜粋)
あらすじ
ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社の使命を受けたカーエンジニア、キャロル・シェルビーは、絶対王者エンツォ・フェラーリ率いる常勝チーム、フェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。やがてシェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつける。限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……。
(映画.comより抜粋)
予告編
(youtubeより)
キャスト
マット・デイモン
キャロル・シェルビー役
クリスチャン・ベール
ケン・マイルズ役
ジョン・バーンサル
カトリーナ・バルフ
トレイシー・レッツ
ジョシュ・ルーカス
ノア・ジュプ
レモ・ジローネ
レイ・マッキノン
(映画.comより抜粋)
スタッフ
監督
ジェームズ・マンゴールド
製作
ピーター・チャーニン
ジェンノ・トッピング
ジェームズ・マンゴールド
脚本
ジェズ・バターワース
ジョン=ヘンリー・バターワース
ジェイソン・ケラー
(映画.comより抜粋)
まあ楽しい映画であることは間違いなさそうですが、、先ほど紹介したドキュメンタリーまだ観てないので、ル・マンの勝負どっちが勝ったか知らないまま本作観るので、ぶっちゃけ今まだ観てないのに変な緊張で手汗がすごいですw
面白かったら公開されてからもっかい観たいなぁ、そしたら車好きの友人でも連れてくか、IMAXとかドルビーシネマとかで観たいなぁ、なんて想像を膨らませながら、とりあえず目の前の作品、楽しんできます!!
ここからが鑑賞後の感想です。ネタバレが大いに含まれていますので、映画鑑賞後に読むことをオススメします。
感想
まずはTwitterの短評から!
#フォードvsフェラーリ 鑑賞!
— bokute (@bokute9112) 2019年11月2日
フォー!!フゥー!!イェーーーイ!!
最高だぜーというクラッシュの名言は正にこの映画のためにあったと言っても過言ではない!
とにかく楽しいぜ!!
体感せよ、ル・マンを!
体感せよ、アクアマンに匹敵するほどの興奮を! 必見。
10点中8点#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/iW3ZHhATag
まずは大まかなあらすじから。
舞台は1965年。 レーサーとしてルマンで優勝したのにもかかわらずトラウマ?を抱えて走れなくなって心臓病を患っている車販売会社シェルビーアメリカンの経営者シェルビーと、自身が個人で運営している整備工場が国税庁に差し押さえられて金欠に悩んでいる名レーサー、ケンマイルズがバディを組んでレース界の絶対王者フェラーリに挑む、至高のエンタメムービー!
ケンマイルズは、ウィロースプリングスというレースに出場する。彼は、スポンサーがいない状態で、しかもトランクを無理やり叩いて閉めないとトランクが閉まらないほどのオンボロな車でレースに参加したが、他の車がコースアウトしたこともあり、どうにか優勝した。
一方自動車業界を牽引する天下のフォード社は業績不振に悩んでいた。そこで今まで手を出してこなかったカーレースで勝てば多大な宣伝効果が得られると思い、レースでは絶対王者の破産寸前?のフェラーリを買収すればレースに勝て、宣伝効果も多大なものになると考えてフェラーリの社長のもとへ、リーというフォード社の重役が訪れた。
最初はフェラーリも好意的だったが、24時間の耐久レース、ルマンへは出場しないことを伝えると、社の尊厳が奪われたと罵倒され、フォード社の社長ヘンリーフォード2世はデブだとか散々言われる。しかもフェラーリは、フォードに買収されそうになったことをだしにしてフィアットにフェラーリに買収させた。
そのことをフォード社長に伝えると、彼は見返してやろうとルマンで戦うと決意する。リーはルマンでの優勝経験のあるシェルビーのもとを訪れ、プロジェクトに参加してほしいと伝える。結局その高額な報酬によってシェルビーは参加を決意する。
シェルビーはマイルズを訪れ、レーサーとして、エンジニアとして参加してほしいと伝える。最初はそれを渋り、マスタングの新車の発表会でのシェルビーのスピーチも実らずクソみたいな車しか作らないフォードでは勝てないと思ったマイルズは断るつもりでいたが、その夜シェルビーに連れて行かれ試乗したフォードのレース用の新車?に感心し、(とはいえ、あえて褒めずに悪いところばっかりいう、やはり頑固だw)その高い報酬からも、参加を決意した。
苦労しながらもレース用の車を、シェルビーをはじめとした仲間達の協力もあってどうにか開発。しかし、フォードの副社長は、言いたいことをビシバシ言う性格のマイルズを嫌い、ルマンに出場させないよう、シェルビーに指示。
渋々ルマンが開催されるフランスへは行かず現地に残ったマイルズ。車のことを一番よく知っているマイルズが参加しなかったこともあり、フォードはフェラーリに負けてしまう。もちろん社長をはじめ経営陣はこの大失態を批判。しかしシェルビーはフェラーリを精神的に追い詰めたと、むしろ肯定的に評価し、社長を説得。再び戦うチャンスを得る。
ここまでが中盤くらいまでのあらすじ。
果たしてフォード社はルマンでフェラーリを負かすことができるのか?その行方は、是非劇場でお確かめください。
映画祭にて…
今回、東京国際映画祭での鑑賞ということもあり、珍しい出来事を経験することができたので、一応ご報告しておきますね。
まず、今作を当時観た時はまだ全米公開前ということもあり、かなり警備が厳重でした。スマホの電源を切って封筒に入れさせられましたから。しかも警備員が複数名?いや、十数名いました。そして手荷物検査もありましたし、金属探知機?みたいなのでチェックもされましたw
これはやりすぎじゃね?なーんて思いもしましたが、まあスマホ預けるみたいなことはなかったので良かったです。とはいえ、めちゃくちゃ警備が厳重だったことに変わりはありません。
で、もう一点、これは上映前のトークショーについてなんですが、アレ要りました?w
映画関係者とか、もっと著名な評論家とか呼ぶならまだわかりますよ、でも少なくとも僕は名前すら知らない人が別に分かりきったようなことを20分も話してるんですから。長いし、僕はもうさっさと上映始まって欲しかったです。しかもここにいらっしゃる方達の多くは車好きだと思うんですけど、とかここにいる人みんな車好きで当然だよねみたいな仰天発言もありましたし。車好きじゃないんですけど僕!!
あと最後にフォトセッションあったんですけど、ここで司会者が観客さん達も写真OKですみたいなこと言います。え?封筒にしまったんですけど、、wみたいな状況になって僕を含めた観客さん達みんな困惑してましたよ。
その後舞台袖から映画祭関係者と思われる方から司会者に、おそらく写真無理ですって言ったんでしょう。司会者は少々困惑して訂正してました。それくらいさー、裏で打ち合わせしとけよ。
…愚痴はこれくらいにしておきます。
とはいえですよ、とはいえ観客さん達の鑑賞マナーは非常に良かったです。やはり映画祭ってだけあって、本当に今作を楽しみにされていた方が多いからですかね?時には笑いの声が聞こえてきたり、上映後は大きな拍手で作品を讃えたりと本来あるべき鑑賞の仕方だなぁと思いながらもとても心地よく鑑賞することができました。
控えめに言ってクソ楽しい。
汚い言葉使ってすんません。でもね、本当に、心底楽しかったです。それはもう、この記事の文字のフォントを200%にして言いたいほど、超絶楽しかったです。
どれくらい楽しかったかというと、去年僕が一番興奮した映画、なんならエンドゲームより興奮した映画、アクアマンと同じくらい楽しかったです。両作品とも、観た後心が潤されるというか、浄化されるというか、とにかくスッキリ爽快な気分になれるんですよ。緊張と興奮から解き放たれた状態っていうのかな?そんな状態でした。
もうこれは観る前からわかりきっていたことでもあるんですけど、レースのシーンはめちゃんこ楽しかったです。しかもねー、3つもレース観れるのよ、1つ目2つ目3つ目と、段々スケールも面白さも増していきます。
1つ目のウィロースプリングスでのレースで僕の男心がガッツリ掴まれ、2つ目のデイトナでの耐久レースではラストの壮絶な優勝争いに、僕の目が一気に覚醒し、3つ目のルマンではなんと30分も贅沢に使ってレースの模様を描き、30分もあるのに一度もダレることなく1秒も目を離せない緊迫の展開に、僕は前のめりに座って画面に釘付けになりました。
そして、レースとレースの間がほどよく空いていましたから、緊張と緩和のバランスも非常に良いなと感じました。そのレースとレースの間にあるストーリーも、ダレることなく十分見応えのあるものでした。
初共演のマイルズ役クリスチャンベールとシェルビー役のマット・デイモンの、バディムービーの側面もあれば、マイルズの親子愛の物語もあり、フォードvsフェラーリの企業戦争の物語もありと、それはそれは盛りだくさんなプライドと絆で結ばれた車を愛し、愛された男達の熱き物語でありました。
今の表現、ちょっと古臭いかな?でも本当にそんな感じです。極限にまで面白さが凝縮されたスポ根映画、みたいな?同じくマットデイモンが出演しているスポ根映画「インビクタス」を観た時と同じような感覚を抱きました。
それとねー、ストーリー、ラストは中々ショッキングですよね。ケンマイルズは副社長に嵌められて結局ルマンで負けちゃいますし、その後再戦に向けて準備していたらフェード現象起こして車が爆発して死んじゃうんですから。かなりネタバレ注意なストーリーでした。実話ということもあり、僕は予習しなくて良かったと思ったので、史実を調べるみたいなことは、映画鑑賞後の方が好ましいかと思います。
ユーモラスの描写も多くあったように思います。特に副社長がマイルズをルマンに出場させまいと画策している最中に、副社長と社長がレース車開発の模様を視察しにきた時には、副社長の企みを止めるために社長に直談判しようと、シェルビーが副社長を部屋の中に閉じ込めて社長を車に乗せて走らせて、社長がその怖さに泣き出してしまうシーンや、マイルズとシェルビーが喧嘩した後罵り合いながらソーダで乾杯するシーンなどは会場が爆笑の渦に包まれていました。
てか、車好きの今作への感想をめっちゃ聞いてみたいです。僕は回転数がどうのこうの、エンジンがどうのこうの言われてもさっぱりで、ノリで楽しんで人間なので、車好きが今作観たらオールタイムベストとかになりそう、偏見だけど。
とりあえず車好きの、ワイスピ大好きな友人に勧めてみます。
この映画のココがスゴい!!
えー、ここからは箇条書きみたいな感じになりますけど、ご了承ください。文章構成力は皆無なのです。
まず、クリスチャンベールがケンマイルズ本人に似すぎっていう件について。
マットデイモンの方は大して似てないんだけど、クリスチャンベールはね、超絶似てました。ただ単に痩せただけじゃあそこまで似ない気がしますが…顔の形とか、色々そっくりなんだよね。毎度毎度の役作り、ご苦労様です。でもそろそろ歳なんだから健康にも気遣ってほしいです。
次に、映像美について。映像美といっていいかは微妙ですが、青空の下で男たちが熱きカーレースをしている、それがめっちゃスクリーンに映えるというか、映画館という閉鎖的な空間にいるのに、自分まで解放された気分になるというか。
夕暮れや、朝焼け、満天の青空に猛烈な雨。予測不可能な自然と戦いながら繰り広げる激闘は観ていてとても熱くなれました。
あとは音楽ね!スコアが良い意味で緊迫感を煽るというか、これはサントラが発売されたらspotifyでお気に入りにすること確定な素晴らしい音楽でした。
そしてそしてカメラワーク!鑑賞前、レースをどうやって見やすく撮るんだろう、なんて少し疑問に思っていたんですが、実際観てみたら、レースに臨場感を与えるためなのか、色んな場面で地面を撮っているんですよ。これにより、臨場感、疾走感に関してとても効果的だったと思います。
特にルマンのレース終盤での、遠くから撮ってギュイーンとマイルズの車に近づけていくカメラワーク、これには感銘を受けました。予告編見直したら、予告編にもこのシーンあったので、鑑賞してから予告編見返すのもいいかもしれません。
最後に音響ね。この映画、音響が本当に凄くて。レース時にはエンジン音が右から聞こえてきたと思ったら左から聞こえてきたりと、音響技術をフル活用したような、そんな映画でした。アカデミー賞には絶対関わってくると今回鑑賞して確信しましたが、特に音響編集賞についてはノミネートのみならず受賞する予感がします。
音響が素晴らしいということは、音響の良さをより引き出せる上映体系で観るのが良いかと思います。IMAXとか、ドルビーシネマですね。僕はドルビーシネマをオススメしておきます。ただドルビーシネマは導入している映画館がとても少ないので、そこだけはご注意ください。少なくとも、興味がある人はDVD出てからでいいやではなく、絶対に映画館で見てほしいです。音響命、迫力命の映画なので。
最後に
にしてもあの副社長、レオっていうんでしたっけ?あの人嫌なやつだったなぁ。悪役らしい悪役でしたね。ラストではフォードを三台並んで優勝させるためにマイルズを減速させようとしたり、最初のルマンで惨敗した時はやっぱこんな事やるんじゃなかったとかほざいたりと、血も涙もないクソ野郎でした。
でも副社長という主人公達を邪魔する存在があるおかげで我々観客はより主人公達に感情移入ができるわけで。そう考えると必要不可欠な存在ですね、僕は嫌いだけど。
あと先ほど、アクアマンと同じくらい楽しかった!って書いたと思うんですが、そうなんです。つまり、アメコミ映画と同じか、それよりも面白いです。だから要は、アメコミ映画、ヒーロー映画も面白いよ?楽しいよ?でもさ、今作もめちゃんこ楽しいから、毛嫌いしないで観てみてよ。ヒーロー映画だけが映画だなんて思わないでよ。
と、僕の切実な思いを述べさせていただいたところで、今回はここら辺で終わりにします。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!!
評価 ☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10