ジュマンジ/ネクスト・レベル
まえがき
どうも、ここ1ヶ月の忙しさからようやく解放されたbokuteです。
今回は「ジュマンジ/ネクスト・レベル」の感想記事を書いていきます。
まず最初に一言いいたい。
続編作るの早すぎね?
早すぎますよ、イーストウッド級に制作早いじゃんw前作が公開されてからまだ2年経ってませんからね、しかも本格的に続編制作始動してから1年くらいしか経ってないわけですから、これは異常に早いですw
そして、スターウォーズという超ビッグネームの公開1週間前に堂々とジュマンジをぶつけてくるというこのソニー・ピクチャーズの度胸を僕は称賛したい。しかも日本が公開遅れてるからスターウォーズの1週間前の公開になったわけではないですからね。日米同時公開ですから、スターウォーズと堂々闘おうとしてるんですよ。素晴らしいです。
まあそもそもジュマンジは前作が大ヒットしたわけですから、人気は十分にありますし、今作のヒットもある程度保証されてますからスターウォーズの公開前にぶつけても大丈夫だろうとは思います。
前作と直結した続編ですから、ストーリーを理解したいなら前作を鑑賞することがマストになってくることは間違いないですが、アクションやコメディ要素だけでも十分楽しめる作品ですから必ずしも前作を見る必要は無いと思います。とはいえ時間に余裕があるのであれば是非見てほしいところではありますw面白いから!たぶんみんなが想像してるジュマンジの10倍面白いから!
僕は去年の映画ベスト8位に選んだほど、前作は大好きな作品です。インディジョーンズのような、ワクワクドキドキな冒険映画であり、かつ高校生4人の成長譚でもある前作は計り知れない多幸感に浸ることができる良質なアクションコメディムービーでありました。1人で見るのもよし、友人と見るのもよし、家族と見るのもよしの誰とでも観れる全世代をターゲットにした映画でしたから、今作もきっと同じような安定に面白い映画なんでしょう。
前書きはこれくらいにして、早速鑑賞してまいりました!!
基本情報
イントロダクション
テレビゲームの世界に吸い込まれた高校生たちが、本来の姿とかけ離れたゲームキャラクターのアバターになって冒険を繰り広げる姿を描き、大ヒットを記録したアドベンチャー「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」の続編。
主演のドウェイン・ジョンソンほか、ジャック・ブラック、カレン・ギラン、ニック・ジョナスらメインキャストも再結集。監督も引き続きジェイク・カスダンが務めた。
(映画.comより抜粋)
あらすじ
「ジュマンジ」の冒険をクリアしてから2年。スペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーはそれぞれの進路を歩み、いまは大学生になっていた。しかし、あの時の興奮が忘れられないスペンサーは、破壊したはずのゲーム「ジュマンジ」をこっそり修理し、再びゲームの中に吸い込まれてしまう。スペンサーを救出するため、残った3人も「ジュマンジ」にログインするが、壊れたゲームの世界はバグだらけでキャラの入れ替え設定はめちゃくちゃ。さらに、スペンサーのおじいちゃん達も一緒に吸い込まれていた上に、ジャングルのみならず砂漠、氷山など新たなステージも追加されており……。
(映画.comより抜粋)
予告編
(youtubeより)
キャスト
ケビン・ハート
カレン・ギラン
ニック・ジョナス
オークワフィナ
アレックス・ウルフ
サーダリウス・ブレイン
マディソン・アイスマン
(映画.comより抜粋)
スタッフ
監督
製作
マット・トルマック
ダニー・ガルシア
ハイラム・ガルシア
製作総指揮
デビッド・ハウスホルター
メルビン・マー
ジェフ・ピンクナー
テッド・フィールド
マイク・ウェバー
原作
クリス・バン・オールズバーグ
脚本
ジェフ・ピンクナー
撮影
ギュラ・パドス
美術
ビル・ブルゼスキー
衣装
ルイーズ・ミンゲンバック
編集
マーク・ヘルフリッチ
タラ・ティムポーン
音楽
音楽監修
マニッシュ・ラバル
(映画.comより抜粋)
てか今作の宣伝手法、なんか色んな意味で振り切ってますよねwというか配給元のソニーピクチャーズも必死なんでしょうね。世界的にみると前作は10億ドル近く売り上げ特大ヒットを記録しましたが、日本国内は15億円と海外の熱狂ぶりと比べると少々物足りない興行成績でしたから。今作は日本でも大ヒットしてほしいものです。でもスターウォーズ狂の僕としてはスターウォーズも大ヒットしてほしいです。要はみんな映画館に行ってほしいです。
ここからが鑑賞後の感想です。ネタバレが大いに含まれていますので、映画鑑賞後に読むことをオススメします。
感想
まずはTwitterの短評から!
#ジュマンジ/ネクスト・レベル 鑑賞!
— ボクテクン (@bokute9112) 2019年12月13日
前作の良さを薄めた続編だったのに、それでも楽しめたので前作がいかに偉大だったかを再認識
ゲームの難易度は上がってるのに、作品自体は安易で無難すぎる完成度
とはいえ、「冬の大作映画」としての役割は十分果たせたのでは?
10点中5点#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/LnIndcqEts
楽しいことには変わりない。
ジュマンジマジ卍!!
インディジョーンズ×キャプテンマーベル×シャザム的な、前作に引き続きアクション&コメディの誰とでも楽しめるアクション大作に仕上がっておりました!
高校を卒業し、大学に入って人生の次のステージへと進んだスペンサー、ベサニー、マーサ、フリッジの4人。それぞれ離れ離れになり、スペンサーはマーサと遠距離恋愛をすることに。
しかしスペンサーは元々自分の殻に閉じ籠もりやすい性格から、疎外感や孤独感を感じてマーサとも連絡を取らなくなってしまいます。
その後4人は再会することになったものの、スペンサーはその孤独感から衝動的にあの「ジュマンジ」のゲームに戻ってマッチョでイケメンのドウェインジョンソン……ではなくブレイブストーン博士に変身したいと思ってしまい、壊したはずのゲームを修理してゲーム内に入り込んでしまいます。
一方集まった3人は来るはずのスペンサーが一向に来そうにないことを心配し、スペンサーの実家を訪ねます。すると家の中からあの不穏な太鼓の音が…。スペンサーがジュマンジのゲームの中に入り込んだことを知った3人は、スペンサーを助け出すためにゲームに入り込みます。
しかし、ゲームのバグによって同じく家にいたスペンサーの祖父エディとその友人で元同僚マイロがゲームの中に入ってしまい、逆にベサニーはゲームの中に入れませんでした。その後べサニーは長い間ジュマンジのゲームにいたアレックスに協力してもらいゲームの中に入り込みますが、なんと変身したキャラは馬!w
また、マーサは前回と同じ美女戦士ラウンドハウスに、フリッジは前回ではベサニーが変身したデブオヤジのオベロン教授に、エディはスペンサーが変身するはずのブレイブストーン博士に、マイロは前回フリッジが変身した動物学者のファンパーにそれぞれ変身します。前回とは展開が違うことに少々戸惑うマーサとフリッジ。4人はゲームのミッションの説明役のNPCが操縦する飛行機に乗り込みます。
今回のミッションは北の方にいる暴虐王からファルコンの石を取り戻してそれを太陽にかざしてジュマンジの世界を救うという任務。
飛行機から強制的に砂漠に落とされた4人はダチョウの群れに追われつつも次のステージであるオアシスに到着。そこで盗みと器用さが特性の女性キャラに変身したスペンサーと再会。またNPCからのヒントである「炎」と「砂漠の果実」を発見。一行は敵に追われつつも北の暴虐王がいる所へと向かいます。
その先にあったのは今にも朽ちそうな長い橋。これを越えなければ暴虐王の所にあるファルコンの石まで辿り着けません。一行は慎重に渡ろうとしましたが、そこに凶暴なマンドリルの群れが襲いかかってきます。その襲撃で5人は、3つしかないライフの2ライフを全員使ってしまい、残るライフは1つとなってしまいます。
橋を渡りきったところで再びマンドリルの群れが襲いかかってきて囲まれてしまう5人。そこに馬に変身したベサニーとアレックスが助けにきます。ようやくお馴染みの4人のメンバーが揃います。また、キャラを入れ替えることができる水がある川を見つけ、それぞれが前回と同じキャラに戻ります。エディはスペンサーが変身していた盗人が特技の女性に、マイロはベサニーが変身していた馬になります。
一方でエディとマイロは昔のトラブルによる仲違いから仲直りし、マイロが病気に侵されていることが明かされます。スペンサーも自分が疎外感や孤独感に苛まれていたことを告白し、マーサは本当の自分をさらけ出すことができるスペンサーとの関係を続けたいと言い、それまでのすれ違いを解消します。
こうしてジュマンジというゲームを通してお互いの関係を取り戻していきます。果たして一行は暴虐王から宝石を取り戻してジュマンジを救い、ゲームから脱出することができるのか!?そのクライマックスは是非劇場でご覧ください。
良かったシーン諸々。
率直な感想を言うと、鑑賞後の満足感は十分あったものの、今作は良かった所よりも、悪いところ、不満点の方が多いように感じます。ツイートにもありますが、詰まるところ前作が偉大すぎた、良すぎただけなんじゃないかと。
僕はシリーズ第1作目は観たことがないので1作目に関しては何ともいえませんが、前作はその完成度にもはやカリスマ性すら感じます。上映時間は比較的短いのに溢れんばかりの多幸感に包まれていく前作は、冒険映画、青春映画、コメディ映画、さらには現代的なテーマにも落とし込んだ、一見何でもありみたいな全部盛りの大味丼のような映画なのにシンプルかつ濃厚な作品となっていました。
今思えば、それを超える、もしくは同等レベルの作品を作ることのハードルは限りなく高いです。それを鑑みれば、今作の出来は続編としては十分なのではないかと。むしろ次回作、シリーズ4作目のハードルを下げることができたともいえるのではないでしょうか。
とはいえ不平不満は消えないので、また後で書くことにして、まずは良かったところから。
もうまず褒めるべきは、今作も前作同様、全世代対応型の「冬の大作映画」として、そのエンタメ性娯楽性が前作より増していたということでしょう。僕自身としては不満が目立ちましたが、あまり映画を観ない人には今冬一番オススメできる作品になっていました。
あまり映画を見ない、まあ今では我々のような映画を沢山見る人の方が少なく、もはや絶滅危惧種ですから、要はほとんどの人にオススメできる、とにかく楽しさ重視の映画です。
今年はスターウォーズのせい、といったらなんかスターウォーズが悪いみたいになってしまって嫌ですが、スターウォーズが年末に公開する影響で競合他社は他の映画の公開日を年始や年末前にズラしています。それほどスターウォーズは強力なのです。そんなことがあるので、年末に大作映画が少ないという事態になっています。
スターウォーズは初見で観る人はそうそういませんから、というか見たことない人には敬遠される傾向にあるので、今冬観る映画に困ってる人も多いことでしょう。そんな人達にオススメなのが今作なのです。楽しい、笑える、感動する、そのどの要素も多すぎず少なすぎない程よい映画です。また前作を観てなくても十分に楽しめる映画になっています。
要素が多すぎず少なすぎないといっても具体性に欠けるので、ここからは具体的に書いていこうと思います。
まず楽しい要素といえば、やはりそのアドベンチャー的ワクワク感。橋でのマンドリルとの攻防だったり、ダチョウの群れに追われて谷を車で飛び越えたり、クライマックスの飛行船バトルだったりとアドベンチャー要素が満載なのはジュマンジシリーズの大きな魅力。
なかでも僕が注目したのは3つ。まずはエディ扮するブレイブストーン博士が外で見張りをしているシーン。エディは余計ことに敵を威嚇したせいでより多くの敵が襲いかかってきてしまいます。そこでブレイブストーン博士の特技であるスーパー強靭な肉体で敵を一網打尽にします。その絵面といったらもはやスーパーヒーローw
実際、ブレイブストーン博士を演じているドヴェインジョンソンは再来年公開の「ブラックアダム」という映画でダークヒーローを演じる予定なので、余計にスーパーヒーローに見えてしまいましたwこのシーン結構好きですw
次に橋でマンドリルに襲われるシーンとアレックスが馬に扮したマイロを救い出そうとする馬小屋でのシーン。この場面、僕以外にも同じことを想像した人いると思います。そうです、「インディジョーンズ」シリーズです!!
橋のシーンは「魔球の伝説」のクライマックスを想起させますし、馬小屋でのシーンなんかもろに「最後の聖戦」のクライマックス、インディが父を救うための聖杯を手に入れようとする時の第二の罠でしたよね。馬小屋のシーンは明らかにオマージュな気がしますがw「インディジョーンズ」大好きなボクテクンとしてはこのシーンは上がりましたね。
そして3つ目はクライマックスで、暴虐王の部下たちをぶっ倒すシーン。ここで音楽が流れましたが、このシーンは最高でした。「キャプテンマーベル」のクライマックスでもこんなシーンがありましたね。
まあこれが感想の冒頭で「インディジョーンズ×キャプテンマーベル×シャザム」と書いた理由ですwあくまで雰囲気なのでストーリーがキャプテンマーベルと似てるとかそういうわけではありませんw
続いて笑える要素と感動する要素。
笑える要素はぶっちゃけ…まあ僕は感情が薄いせいか(そんなことないんだけどなぁw)あまり笑えなかったのですが、前作同様、ゲームあるあるや中身そのままで外見がゲームのキャラになってるというギャップによるコミカル要素は健在でした。
特に今作はそのゲーム内でも何度も入れ替わったりするのでそのシーンも笑えるシーンではありました。今回はおじいちゃん達も参戦してますから、股関節が良く動くだとか、イケメンムキムキじゃんとか、若返ったことへのリアクションも笑えましたね。
感動する要素としては前作では高校生だった4人の旅立ちと環境の変化に対する不安、そしておじいちゃん達2人の話では、老いるということをいかにして受け入れるかということが今作では語られていました。ちなみに僕は高校生なので、おじいちゃん達の話も実感がないし、4人の不安も実感がないのですが、なんとなくはわかる気もします。
高校ではありませんが、小中高と段々と大人に近づいていくなかでの不安や学校が変わったりして環境が変化すると不安を感じたりすることはありましたから。旅立ちというのは素晴らしいことでもありますが、同時にそれは環境の変化というリスクも背負っています。
しかし彼らは高校を卒業して強制的に環境を変化しなければならない。そんな中でスペンサーは大きな不安を感じてしまい、閉じこもってしまったのです。そんな時にも温かく出迎えてくれる仲間がいるということは自分にとって非常に心強いことです。おそらく自分が思ってるよりも心の柱になっていることでしょう。僕も仲間を尊重したい、そんな気持ちにさせてくれる作品でもありました。
制作期間が不十分だった説。
別につまらないとは言いません。むしろ「誰とでも楽しめる」大作映画という位置づけにおいては及第点。広告、CMなんかでもゴリゴリのアクションコメディ大作という位置づけで宣伝してますし、おそらくマーケティングにおいても若い世代やファミリー層をターゲットにしているでしょうから、そういった宣伝面では十分成功と言っていいでしょう。個人的にも普通に楽しめる映画ではありました。
しかし、普通なんですよ。平凡。それ以上のものを今作には見出せません。僕は平凡なアクション映画を観に行こうと思って映画館にいったわけではないんです。昔懐かしい冒険映画でありながら様々なジャンルやテーマを混ぜた全部盛りでも美味しい映画を観に行ったつもりなんですが…普通の冒険映画にランクダウンした感が否めません。
そして先ほども少し言いましたが、笑えない。僕だけじゃないです。スクリーン内のどこからも笑い声が聞こえてきませんでした。笑いのセンスが鈍っているというか、うーん。全体的に品質が落ちてたんですよね…
前作あっての続編なので、まあこれくらいのクオリティダウンは仕方ない気もしなくはないですが、、ネクストレベルというよりはレベルダウンしてる続編映画でしたね。まあ僕が辛口ってのもあるんですがw
まあこれらのことを鑑みると、やはり制作期間が十分に確保できなかったのかなという思いが浮かんできてしまいます。撮影開始したのは今年の1月ですからね。超ハイスピードです。2年経たないうちに続編が公開されるのは嬉しいことでもありますが、品質が落ちるくらいだったらもっと時間をかけて作品を磨き上げてから公開してほしかったなあと、前作のファンとしてはそう思ってしまいました。
無理にこんなに早く公開することなかったと思いますけどね…世界的に大ヒットしたのでシリーズの認知度も十分あるはずなんだけどなぁ、なんでこんなに公開を急いだんでしょうね。
最後に
ラストには続編を示唆するような映像もありましたね。現実世界にジュマンジのダチョウが出てきてましたけど、ヤバくない?wそれって「ジュラシックワールド炎の王国」じゃんw
面白さが右肩下がりのシリーズにならないか心配なところではありますが、今作を見た限りでは、僕はこの完全に娯楽にシフトした作風は嫌いではないかなと。
ああだこうだ言いましたが、楽しいことには限らないので、是非誰かと一緒に、いやお1人でも鑑賞していただければ。
それでは今回はここら辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!
評価 ☆☆☆☆☆★★★★★5/10