トイ・ストーリー4
第92回アカデミー賞長編アニメーション賞受賞!
まえがき
管理人のbokuteです!
今回は「トイストーリー4」の感想記事を書いていきます!
ついに、みなさんお待ちかねのトイストーリー4が公開されます!!
この作品に強い思い入れがある方もいるでしょうし、名前しか聞いたことのない方もいるでしょう。
僕は、トイストーリー3に強い思い入れがあります。初めて観た時、1や2を観てなかったのに、なぜか感動して、泣いてしまいました。
アンディからボニーにおもちゃが受け継がれていくラストシーンは、シリーズを見たことがなかった僕でも、心を突き動かされるものがありました。
そして、当時は僕はかなり幼かったので、おもちゃは動くんだろうか?とか色々考えてしまいましたw
ともあれ、トイストーリー3は今でも大好きな作品ですし、かなりの頻度で観ます。
ところで、トイストーリー1、2はというと、僕はそんなに多くの回数観てませんし、最後に観たのも数年前とかですw
なので、1と2はあらすじもうろ覚えですw
なんていうか、3を先に見てしまったから、1と2には感じるものがそんなに無いんだよなぁ。
要は3が最高すぎるってことです。
トイストーリーシリーズの最大の魅力といえば、それはやはり子供が楽しめるだけでなく、大人も楽しむことができるということでしょう。
おもちゃが動くというなんとも夢のようなお話。でもどこか現実味もある。そして意外にも奥が深い映画、それがトイストーリーです。
1、2ではアンディは子供ですから当然おもちゃで遊びます。おもちゃを大切にもします。
でも子供はいつか大人になる。3では持ち主のアンディに必要とされなくなったおもちゃの行く末が描かれます。
必要とされなくなったおもちゃはどうなるのか?その問いに対してのアンサーが、継承、でした。
そうです。つまり、この作品は3で完結しているはずなんです!
えぇ、なんで新しいの作るの⁈ってトイストーリーファンなら誰もが思ったことでしょう。
なぜ新しい物語を描く必要があったのか?という問いに対してベストアンサーを示してくれるんでしょうか?
それでは早速、鑑賞してまいりました!
基本情報
イントロダクション
すべての「トイ・ストーリー」は、この物語(ストーリー)のために。 この夏、史上最大の驚きと感動がやってくる。
世界初の長編フルCGアニメーションとして映画の歴史を変えた『トイ・ストーリー』(95)。おもちゃの視点で描く“おもちゃの世界”というユニークな発想、個性あふれるキャラクター、面白くて感動的で真実が込められたストーリー。そんな魅力が詰まった『トイ・ストーリー』は、ディズニー/ピクサー作品の原点となった。中でも世界中が涙した前作『トイ・ストーリー3』(10)は、アカデミー賞長編アニメーション賞含む2部門を受賞。日本でも興行収入100億円を超える大ヒットを記録した。そして今、その感動を超えるシリーズ最新作『トイ・ストーリー4』が公開される。 物語の舞台は、前作の“その後”。シリーズ史上最大の感動のアドベンチャー『トイ・ストーリー4』------それは、驚きの結末を秘めた、ウッディの冒険の最終章。
冒険の舞台は、まるで実写のような美しく深みのある映像で表現された、子供部屋から遠く離れた外の世界。雨の雫、陽の光。何万点もの家具などが並ぶ、美しくもダークなアンティークショップ。カラフルな、そして夜には照明にきらめくノスタルジックな移動遊園地・・・。ウッディたちと賑やかな冒険を共にした私たちは、やがてウッディが選択する“決断”に驚かされる。そしてその真意を知ったとき、心は深い感動で満たされることだろう。 誰にでも自分らしく輝ける場所がある。これは、私たちが大好きなウッディと仲間たちの物語。そして同時に、私たちの人生の物語。 「おもちゃにとって大切なのは、子供のそばにいること。 これからも、ずっと一緒だと思っていた…」 (HPより抜粋)
あらすじ
“おもちゃにとって大切なことは子供のそばにいること”―― 新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズら仲間たちの前に現れたのは、彼女の一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。しかし、彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう。ボニーのためにフォーキーを探す冒険に出たウッディは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な出会いを果たす。そしてたどり着いたのは見たことのない新しい世界だった。最後にウッディが選んだ“驚くべき決断”とは…? (HPより抜粋)
予告編
(youtubeより)
キャスト
[ウッディ]
唐沢寿明/トム・ハンクス
[バズ・ライトイヤー]
所ジョージ/ティム・アレン
[ボー・ピープ]
戸田恵子/アニー・ポッツ
[フォーキー]
竜星涼/トニー・ヘイル
[デューク・カブーン]
森川智之/キアヌ・リーヴス
[ダッキー]
松尾駿(チョコレートプラネット)/キーガン=マイケル・キー
[バニー]
長田庄平(チョコレートプラネット)/ジョーダン・ピール
[ギャビー・ギャビー]
新木優子/クリスティナ・ヘンドリックス
[ギグル・マクディンプルズ]
竹内順子/アリー・マキ
(HPより抜粋)
スタッフ
監督:ジョシュ・クーリー
製作:ジョナス・リヴェラ
製作:マーク・ニールセン
脚本:ステファニー・フォルソム
脚本・製作総指揮:アンドリュー・スタントン
製作総指揮:ピート・ドクター
音楽:ランディ・ニューマン
エフェクト・テクニカル・ディレクター:成田裕明
アニメーター:原島朋幸
キャラクター・テーラリング・アーティスト:小西園子
(HPより抜粋)
キャラクター
- ウッディ
かつてはアンディの一番のお気に入りだった保安官のカウボーイ人形。常に持ち主の幸せを願い、持ち主がボニーに代わった今もおもちゃたちのリーダー的存在で、仲間のことは絶対に見捨てない。 (HPより抜粋)
- ボー・ピープ
かつてのウッディたちの仲間。離れ離れになったあと、いくつかの場所を経て、今は持ち主のいない磁器製の美しい羊飼い人形。ウッディと運命の再会を果たしたボーは、とても頼りになるたくましい女性になっていた。(HPより抜粋)
- バズ・ライトイヤー
ウッディの相棒。レーザー光線や飛び出す翼などの機能を備え、発売当時は子供たちが挙って欲しがった最新型アクションフィギュア。決めセリフは「無限のかなたへ、さあ行くぞ!」
(HPより抜粋)
- フォーキー
ウッディたちの持ち主の女の子ボニーが、先割れスプーンで作ったおもちゃ。自分のことを“ゴミ”だと思っていて、目を離すとすぐにゴミ箱に入りたがる。
(HPより抜粋)
- ダッキー&バニー
ウッディたちがたどり着いた移動遊園地の射的の景品のぬいぐるみ。いつか子供に持って帰ってもらうことを夢見ている。一見ふわもふの可愛らしい見た目だが、実は毒舌コンビ。
(HPより抜粋)
- ギャビーギャビー
ボイス・ボックス内蔵の愛らしい人形。背中のひもを引くと声が出るはずが、製造不良のためおしゃべりができず、長い間 店の奥で忘れられた存在。ギャビー・ギャビーのたったひとつの願いは子供のそばにいて愛されること。 (HPより抜粋)
- デューク・カブーン
カナダ出身のバイクスタントマンのおもちゃ。CMのように高く遠くへ飛べないため、持ち主の子供に飽きられてしまったことがトラウマとなり、自分に自信が持てない。 (HPより抜粋)
- ギグル・マクディンプルズ
1980年代に玩具シリーズとして発売された小さなプラスティック人形で、ボーの親友。ボーの肩に乗って行動を共にしている。はっきりとした性格で、ボーにとっての良きアドバイザーでもある。「トイ・ストーリー」シリーズ最小のおもちゃ。 (HPより抜粋)
僕はアニメーション映画は基本、吹き替えで観るのですが、今作は字幕で見てみたいですね。
それはなぜか、なぜならキアヌリーヴスが声優として参加しているからだー!!
ハイテンションなバイクスタントマンを演じるそうなので、ハイテンションなキアヌってどんな感じなんだろうと、すごく気になります。
とはいえ、どうせ吹き替えで観ることにはなるんだろうけども。
ここからがトイストーリー4の感想です。
ネタバレが含まれているので、ネタバレを避けたい方は鑑賞後にお読みください。
感想
まずはtwitterの短評から!
#トイ・ストーリー4 鑑賞!
— bokute@映画垢 (@bokute9112) 2019年7月12日
子ども達の幸せ、だけでなくオモチャ達の幸せにも焦点を当てた本作。
ラストは確かに賛否両論にはなるだろう、なぜならシリーズを通しての本質的なテーマからズレているから。
しかし、僕はこのラストを祝福したい。
詳しくはブログにて。
10点中7点#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/8qUWmhce1V
さすがピクサー!
率直に言うと、前作ほどの感動はありませんでした。傑作とも思えませんでした。今作の必然性も感じられなかった。
でも、今作を作る意義は確実にあったし、自信を持ってオススメできる作品でした。
まずは映像技術から!
今作の映像技術は前作までとは比較にならないほど進化していました!
おもちゃの質感、光沢、全てがリアル!
若干2Dっぽく見えてしまった一作目との映像の差は歴然です。
映像だけでも鳥肌が立ってしまいましたw
ピクサースタジオのすごさを改めて実感しました。
また、とりあえずクライマックスを抜きにするとストーリーとして、トイストーリーの続編としては完璧な作品でした。
冒頭のこれまでのウッディ達の物語が回想されるシーンでは、本当に完結するんだなぁと感極まって結構うるっときてしまいました。
そして新キャラも良かった!
フォーキーはゴミ箱に行きたがるだとか、ダッキー&バニーの絶妙なコンビ感だとか、デュークカブーンのETパロディとかね。
まずはフォーキーから。
フォーキーはボニーがゴミだったものから作り出したおもちゃ。今作ではボニーの一番のお気に入りのおもちゃ。でもゴミから作られたからなのか、すぐゴミに行きたがるという厄介な習性が。
そして挙げ句の果てにはキャンピングカーの窓から飛び降りてしまう。
しかし、ウッディから言われ、自分の全うすべき役割に気づいた彼は、ボニーの元に戻ろうとするが、途中立ち寄ったアンティークショップでギャビーギャビーに捕らえられてしまう。
要は今作のハプニングの発端。でもウッディに「抱っこして」とか言う甘えん坊な側面もあったりして、どこか憎めない。
次はダッキー&バニー。
ボニー達家族の旅行先にある遊園地で射的みたいな遊びの景品にされてる二体のぬいぐるみ。
同じく景品にされてしまったバズにいたずらしたりするが、バズとともにその場から脱出したせいで、騒動に巻き込まれていく。
今回登場するキャラの中ではコメディ要員的な立ち位置。ちなみにモンスターズインクパロディもある。
さっきも言った通り、絶妙なコンビ感で結ばれていて、心配していたチョコプラの吹き替えが完全にベストマッチしていた。
そしてデュークカブーン。
バイクスタントマンだが、過去にトラウマを抱えているせいで自信が持てず、飛ぶことができない。
トラウマを乗り越えて自分を信じて飛ぶシーンで繰り広げられるETパロディは必見。
これキアヌの声だとどうなっているのかスゲェ気になるw
そしてそしてギャビーギャビー。
今作の悪役かと思いきや、まさかの善人っていうw
ボイスボックスを失ったせいで持ち主が見つからないと考えている彼女は、持ち主に大事にされてきたウッディのボイスボックスを奪おうとする。
序盤こそ悪役として活躍していたが、目的はボイスボックスを手に入れるというだけなので、ウッディからボイスボックスを譲られると素直にフォーキーをウッディの元へ返した。
しかし、ボイスボックスを持っても、持ち主が見つからないということが分かった彼女はウッディ達とともにボニーの元へ向かう。
その道中で彼女が下した決断には涙。
最後にボー・ピープ。
彼女は再登場ですが、なんかキャラ変してたので一応。
ウッディ達と離れ離れになってから9年。
ボーピープは持ち主がいない、迷子のおもちゃになっていた。
しかし彼女は一回りも二回りもたくましくなっていた。
ちょっぴり頼りないウッディに代わって今作のリーダー的存在。
ラストで想っていたウッディと結ばれる。
なんかマントの着こなし方とか、たくましさとかが、スターウォーズのレイみたいw
まあ他のキャラはいつも通りって感じです。
これが真のトイ・ストーリー。
ウッディの声を担当されている唐沢寿明さんが、シリーズで一番面白いとおっしゃっていたのですが、たしかにと納得しました。
僕が一番好きなのは3です。それが揺らぐことはない。でも、一番面白いのは4なのかなと。
というのも、ラストがね、色んな風に解釈できるし、何より今までのトイストーリーに無かった視点だったので新鮮でしたし、なるほどこれが本当のトイストーリーなのかぁと。
まず言っておきたいのが、僕はこのラストに衝撃だとか、驚きだとかを感じることはなかったです。それはなぜか。
実は今作が製作されていた当時、ストーリーはウッディとボーピープのロマンスになると監督?プロデューサー?が言ってたんです。
そこから色々と変更はあったみたいですけど、僕はロマンスとまではいかないかもだけど、ウッディとボーピープの話になるんだろうなとは予想していたので、今回の結末には驚かなかったです。
でもラストには感心しました。ロマンスをここで入れてくるんだ、なるほど、このラストは中々良い議論になるんじゃないか?さすがだなぁと思いました。
つまり、子供がおもちゃを通して幸せになるという物語から、おもちゃ自身が幸せになるという物語に変化したということです。
これまで、前作までは、1つ目の意味でのトイストーリーの物語が繰り広げられてきましたが、今作では2つ目の意味でのトイストーリーが明かされます。これが、本当のトイストーリーなんだと、おそらく製作側は伝えたいのでしょう。
ですが、これは前作までのテーマでのトイストーリーを楽しんでいた人にとっては怒り心頭ものなのかもしれません。
なぜ今更テーマを変えるんだっていう話ですよ。
僕はこのラストは賛成派です。でもこのラストに否定的な意見の人の気持ちも分からなくは無い。
だってあんだけ持ち主を一番に考えていたウッディが、自身の幸せを優先したわけですから。
役目を放棄したと言っても過言では無いですよ。
しかし、視点を変えて、役目を果たしたと考えたらどうでしょう?
たしかにウッディは最後の最後まで悩んでいました。ボニーの元でおもちゃとしての役目を全うすべきなのか、はたまたボーピープとともに生きていくのか。
そして最後に確認していました。
ボニーは自分がいなくても大丈夫なのか?と。
おそらくウッディがボニー、つまり持ち主を一番に考えていたことに変わりはないと思います。
それでもやっぱり少しモヤモヤしていた僕に、エンドロール中に流れた映像が答えを出してくれました。
その映像では、ウッディはボーピープやその仲間達とともに、持ち主を欲しがっているおもちゃに持ち主を見つける手助けをしていました。おもちゃを持った子供達は笑みを浮かべています。
つまり、ウッディは本来のおもちゃとしての役目は終えたけれど、今度はおもちゃが幸せになるために、そしておもちゃを持って、子供が幸せになるための役目を全うしているのだなぁと。
だから、僕はこのラストを祝ってあげたいな、ウッディの新たな旅立ちを応援してあげたいなと思いました。
最後に
相変わらず支離滅裂な文章ですし、なんか記事として物足りないですが、今回はここら辺で。
まあ、まずは自分の目で確かめてみてください。
少なくとも僕は面白く感じましたし、感動もしました。
今作で一番すごいなと思ったのはこのラストの挑戦ですね。
これまでの主題とは本質的にズレがあるわけですから、製作当時から反対意見が出ることは分かりきっていたと思うんですよ。
でも彼ら、ピクサーはリスクを冒してでも挑戦しようとした。その努力を僕は称賛したいです。
もしラストが気に入らないと思ったとしても、映像だとか、個性的なキャラだとか、コメディだとか、何かしら楽しめる要素はあると思うので、是非一度見に行ってみてください!
子供のためだけの映画ではありませんからね!!
大人でも十分楽しめるし、メッセージ性の強い映画なんですよ!
はい、一応言っておきましたw
僕の周りに、そんな子供じみた映画見に行くのぉ?とか言う人が結構いるのでw
というわけで、ここまで読んでいただきありがとうございました!
ちなみに来週は記事お休みさせていただきます。
理由は次回の記事にて。
評価 ☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10